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2006年02月15日(水) 00時00分

アース製薬株事件 未公開株5、6銘柄販売 中日新聞

 「アース製薬」の未公開株を証券業の登録なしで販売したとして、投資関連会社「ワールドネットインベストメント」(名古屋市)などが証券取引法違反容疑で家宅捜索を受けた事件で、同社が全部で五−六社の未公開株を投資家に販売していたことが分かった。十四日、同社社員が明らかにした。一方でこの社員は証券業登録があったかについては「分からない」とし「違法性の認識はなかった」と釈明している。

 この社員によると、同社は昨年四月からアース製薬を含む未上場企業五、六社が第三者割当増資し部外者に渡った未公開株を集め、個人投資家に紹介する事業を行っていた。

 約二十人の営業課員が名簿業者から購入した名簿を使って一日百−二百人に電話をかけ「企業支援の話を紹介している」などと言って未公開株の購入を勧めていた。

 社員は、こうした事業が証券業登録なしでは禁止されている「販売」に当たるのではないか、との質問に対し「そう言われればその通り」と認めた。

 県警の調べによると、同社はアース製薬の未公開株を一株一万−二万円で販売していたが、昨年十一月に上場した際の公募価格は二千円で現在も三千円前後にとどまっている。

 同社はホームページで未公開株について「上場した際には大幅な利益が期待できます」と宣伝していたが、社員はこの日「未公開株は価格があってないようなもの。妥当な価格は皆さんが判断する」とあくまで投資家が損得を判断するとの考えを示した。一方で「客の了解に基づいて正規の株券を紹介していた」と強引な勧誘は否定した。

 この日県警は約六十人体制で名古屋市中区栄二の同社本社と、東京都中央区京橋二の関連会社「ワールドインベストメント」の本社など計十カ所を午前九時半から午後三時半ごろまで家宅捜索。帳簿、顧客名簿、セールストーク集など三千五百点を押収。両社の代表者に任意で事情聴取した。


http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20060215/mng_____sya_____002.shtml