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2006年02月13日(月) 23時24分

<受刑者情報流出>職員のパソコンにウイルス感染か毎日新聞

 刑務所や拘置所に収容されている受刑者や被告の個人情報がインターネット上に流出していることが13日、分かった。京都刑務所(京都市)の刑務官が自宅で使っていた個人用パソコンが、ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」のウイルスに感染したのが原因とみられ、法務省が調査に乗り出した。流出した情報のファイル数は1万件を超える可能性がある。
 法務省によると、流出したのは滋賀刑務所(大津市)や福岡拘置所(福岡市)など複数の刑事施設に収容されている人の氏名、住所などの個人情報のほか、施設内で起こした規律違反行為の報告書などが含まれている。刑務所の業務上の内部文書も流出しているという。今月3日、内閣官房情報セキュリティセンターから法務省に連絡があり、情報流出が判明した。
 法務省の調査に対し、京都刑務所の刑務官は「現場で起きるさまざまな事案にどう対応したらよいか、自分の勉強をするためにデータを自宅に持ち帰った」と話している。この刑務官は、鹿児島刑務所(鹿児島県湧水町)の職員らと保存用CD(コンパクトディスク)などを使って情報交換をしていたといい、そうした手段で入手した情報などが流出したとみられる。刑事施設の職員は、上司の許可がある場合を除いて、業務で使うファイルを外部に持ち出すことを禁止されており、法務省が情報流出の経緯、件数、内容などを調べている。同省矯正局は「大変遺憾な事態だ。全力を挙げて早期に調査を進め、再発防止策を講じたい」と話している。
 刑事施設に収容されている人の個人情報を巡っては、鳥取刑務所(鳥取市)の元看守部長が出所者や受刑者約2000人分の個人情報を含むUSBメモリー(記憶媒体)とノートパソコンを盗んだとして先月、窃盗容疑で鳥取地検に書類送検された不祥事があった。
 「ウィニー」は、パソコンに保存されている音楽や映像をユーザー同士でやり取りするソフトの一種だが、ウイルス感染による個人情報の流出が各地で相次いでいる。【森本英彦】
(毎日新聞) - 2月13日23時24分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060213-00000116-mai-soci