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2006年02月09日(木) 00時00分

神栖のヒ素汚染問題 『いつ正確な調査するのか』 東京新聞

 神栖市の井戸水が有機ヒ素化合物で汚染された問題で、環境省、県、同市は八日、神栖市中央公民館で住民説明会を開き、汚染源とみられるコンクリート塊などについて、六月をめどに同市内の施設で焼却処理する方針を示した。これに対し、住民からは「いつになったら正確な汚染調査をするのか」など不安の声が相次いだ。 (高橋 知子)

 コンクリート塊などの処理方法をめぐっては、専門家による「総合調査検討会」(座長・森田昌敏国立環境研究所客員研究員)が同日、焼却処分しても問題はないなどとする報告をまとめた。これを受けて、環境省などは住民説明会で、(1)三月中に同市東和田の民間焼却施設「鹿島共同再資源化センター」で予備実験を開始(2)六月から同センターで本格的な処分に着手−などの方針を提示し、住民らの理解を求めた。

 同省環境リスク評価室によると、処理対象は、同市田畑での掘削調査で、昨年一月以降採取したコンクリート塊など百トンと汚染土壌二千トンの計二千百トン。別の民間施設で行った実験では無機化に成功しているという。

 ただ、住民からは「コンクリート塊や汚染土壌を運ぶリスクは、どのように防ぐのか」「汚染された水の話が一切出ないのでがっかりしている」など、不安・不満を訴える声が上がった。

 同評価室の北窓隆子室長は「センターの近隣地区の方に、一刻も早く処理を始めてほしいという趣旨の発言があった通り、説明会でおおむね住民の皆さまにはご理解いただけたと思っております」と話している。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/ibg/20060209/lcl_____ibg_____000.shtml