2006年02月09日(木) 14時39分

＜札幌高検＞裁判員制度にらみ「市民モニター制度」導入（毎日新聞）

　０９年５月までに始まる裁判員制度をにらみ、検察官に「市民感覚」を身につけさせようと、札幌高検は一般市民を対象とした「北海道検察モニター制度」を始めた。公判や広報活動など検察の仕事内容に、率直な意見を寄せてもらうのが狙い。最高検によると、業務全般の市民モニターを導入するのは全国初という。
　このモニター制度は、検察官による事前・事後の解説付き公判傍聴や庁舎見学のほか、広報パンフレットにも目を通してもらう。初回の傍聴は、法曹３者が道内で初めて公判開始前に争点などを整理している危険運転致死事件を予定。一般市民からみて、争点整理後の検察官の主張が分かりやすいかなどを確かめてもらう。
　同高検の荒木俊夫次席検事は「民間企業ではモニター制度は当たり前だが、検察庁にはこれまでなかった。『道民の目線』を今のうちに知っておきたい」と話す。札幌、函館、旭川、釧路の道内４地検と共同し、全道で募集する。応募資格はないが、無報酬。原則１年間登録してもらう。問い合わせは同高検企画調査課（０１１・２６１・９３３６）。
【真野森作】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060209-00000061-mai-soci