2006年02月04日(土) 02時18分

光るメダカ無断販売　北九州、熊本の業者ら　国が回収指導（西日本新聞）

　農水省と環境省は三日、「光るメダカ」として台湾で開発された遺伝子組み換えメダカを、無断で輸入販売していたとして兵庫県の卸売業者と全国各地の十二の小売業者に対し、販売中止と自主回収を指導したと発表した。十二小売業者の中には、九州では北九州市門司区と熊本市の計二業者が含まれている。

　このメダカの商品名は「ナイトパール」。発光するクラゲの遺伝子を導入した観賞用で、黄緑の蛍光色を発する。体長は最大約四センチ。小売価格は一匹が千—二千円。

　遺伝子組み換え生物を輸入販売するためには同生物の使用規制などを定めたカルタヘナ法に基づき農相と環境相の承認が必要。兵庫の卸売業者は承認を受けずに、二〇〇四年秋から今年一月までに台湾から約八百匹を輸入し、小売業者が販売していた。

　農水省によると、どの業者も「違法とは知らなかった」としており回収に取り組んでいる。未回収は二百八十四匹。うち門司の業者分は二匹、熊本の業者分は十匹。同省は「川などに放流されると生態系に影響を与えかねない」として回収への協力を呼び掛けている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060204-00000014-nnp-kyu