2006年02月01日(水) 19時59分

＜リフォーム詐欺＞サムニングループトップらを逮捕　警視庁（毎日新聞）

　サムニングループによる住宅リフォーム詐欺事件で、警視庁生活経済課は１日、グループ元親会社「エム・エイチ・エス」（東京都中央区）社長、小川隆司容疑者（３８）＝東京都渋谷区広尾＝を詐欺容疑で逮捕し、同社元専務、小松茂樹被告（３４）ら元幹部４人を同容疑で再逮捕した。小川容疑者はサムニングループのトップで、高齢者らをだまして補強工事の契約を取り付ける違法営業を発案、指導していた。
　調べでは、元幹部４人は０２年１月と１２月、同社の営業員に対し「屋根裏の柱がずれている」などとうそを言って住宅補強工事の契約を取り付ける営業方法を指導した疑い。小川容疑者は、営業指導に当たる幹部を社長として指揮した疑い。小川容疑者は違法営業の指導について「全く知らない」と否認している。
　小川容疑者は、９７年にエム社の前身となる浄水機の訪問販売会社を設立。その後、住宅リフォーム業に乗り出したが、強引な訪問販売で行政指導を受けると営業部門を切り離し、サムニングループ各社を設立した。グループが受注する契約は、すべてエム社が工事を担当し、全体で３４都府県の約６０００人と契約し、計約１５０億円を売り上げていた。
　営業指導では「もっと大げさにやらせろ」などと指図していたという。０４年１１月の家宅捜索の直前には「これからは全国展開する」と部下に営業方針を語り、株式上場の手続きを進めていたという。【合田月美】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060201-00000129-mai-soci