2006年01月26日(木) 16時15分

詐欺：リフォーム業装い家電仕入れ、代金詐取で７人逮捕　被害９０社３億円か　／茨城（毎日新聞）

　住宅リフォーム会社を装って家電製品を製本会社から仕入れ、代金を支払わずに行方をくらましたとして県警捜査２課と常総署は、東京都墨田区横川１、無職、川崎竜治容疑者（４７）ら７人を詐欺の疑いで逮捕した。
　調べでは、川崎容疑者らは０３年５月中旬ごろ、水戸市内の製本会社からノート型パソコン３０台とデジタルカメラ２０台（計６８０万円相当）を仕入れ、代金を支払わずにだまし取った疑い。川崎容疑者らは小口の取引で相手を信用させた後、大量の商品を注文。代金は月末に払う約束をして、商品は東京都内の業者に売却したという。川崎容疑者ら４人は「代金は支払うつもりだった」と容疑を一部否認している。
　川崎容疑者は当時、住宅リフォーム業を装った会社「錦増」＝水海道市（現常総市）森下町＝の社長で、他の６人は役員や営業担当などの社員だった。だまし取ったパソコンなどはリフォーム業の顧客に渡す景品の名目で仕入れていた。その後７人は同月下旬に事務所を閉鎖し行方をくらました。県警は東京や大阪など１都３府県で生活している７人の所在をつかみ逮捕した。
　被害に遭った会社は他にも旧水海道市を中心に約９０社、被害額は約３億円に上るという。顧客への景品以外にも、リフォームの工事代金の一部などもだまし取っていたとみられ、県警は余罪を追及する。
　今回の取り込み詐欺の被害に遭った債権者でつくる「被害者の会」のメンバーで、事件当時ギフト店を経営していた男性（４９）は「コーヒーギフト２２０万円分をだまし取られた。お金は戻って来ないと思うが捕まってほっとしている」と話した。【土屋渓】

１月２６日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060126-00000035-mailo-l08