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2006年01月26日(木) 10時37分

ライブドア本体の粉飾決算、監査役の弁護士ら「適法」読売新聞

 インターネット関連企業「ライブドア」が2004年9月期決算を粉飾した際、同社監査役の弁護士らが、粉飾の可能性もあるとして調査していた監査法人に、「適法」とする意見書を提出していたことが、関係者の話で分かった。

 監査法人は最終的に弁護士らの意見書に従い、決算に「適正意見」を出していた。東京地検特捜部と証券取引等監視委員会はこの意見書を押収しており、証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載など)の疑いで、粉飾決算の経緯を調べている。

 関係者によると、ライブドアは同年9月期の単独の決算が赤字になったため、子会社化する予定だった消費者金融「ロイヤル信販」(現ライブドアクレジット)などの利益を自社の利益に付け替え、約14億円の経常黒字に粉飾した。

 ライブドアの監査を担当する港陽監査法人(横浜市)は、こうした工作に不審を抱き、粉飾の可能性もあるとして調査を開始。一時は、「適正意見」を出す根拠が得られなかったことを示す「意見差し控え」を、監査報告書で表明することも検討した。

 これに対し、監査役の弁護士らは同期決算を「適法である」とする意見書を作成、監査法人側に示した。このため、監査法人は意見書に従って最終的に決算を妥当と結論づけ、「適正意見」を表明したという。

 この弁護士は、1999年12月にライブドア(当時はオン・ザ・エッヂ)の監査役に就任。グループ各社の取締役にも名を連ね、ウソの決算発表が証取法違反(風説の流布など)に問われた関連会社「バリュークリックジャパン」(現ライブドアマーケティング)の監査役も兼務している。

 所属する法律・税務・会計事務所「ゼネラル・コンサルティング・ファーム」(横浜市)は、ライブドア前取締役の宮内亮治容疑者(38)が一時、代表を務めていた。同事務所は特捜部の捜索を受けている。宮内容疑者は調べに、ライブドアの04年9月期決算を粉飾したことを認め、前社長の堀江貴文容疑者(33)も知っていたことを示唆する供述をしている。

 この弁護士が粉飾を知りながら、「適法」の意見書を作成していた場合には責任を問われる可能性もあるが、所属事務所は「取材には一切、応じていない」としている。

         ◇

 ◆4容疑者の10日間拘置を決定◆

 東京地裁は25日、堀江、宮内両容疑者ら4人について、2月3日まで10日間の拘置を認める決定をした。
(読売新聞) - 1月26日10時37分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060126-00000101-yom-soci