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2006年01月25日(水) 02時55分

ライブドア メール5万通削除 一部復元不可能、隠滅工作か産経新聞

 ライブドアグループの証券取引法違反事件で、ライブドア側が東京地検特捜部による家宅捜索に備え、専用ソフトを使って電子メールを削除していたことが二十四日、関係者の話でわかった。削除メールは専用ソフトで復元可能な場合もあるが、ライブドア側はIT知識を駆使し、復元を不可能にして削除したケースもあった。押収メールは約十万通だったが、ほかに五万通前後が削除されていたという。特捜部は悪質な証拠隠滅工作とみてデータの復元を急いでいる。 
 特捜部は今月十六日夕から、ライブドア本社(東京都港区)や、グループのコンピューターサーバーが置かれた登記上の本社所在地のビル(東京都新宿区)を捜索し、前社長の堀江貴文容疑者(33)=二十四日付辞任、証取法違反容疑で逮捕=の所有するパソコンなど百台以上と電子メール約十万通を押収し、分析を進めていた。
 関係者によると、多数の削除メールは、特捜部によるパソコンや記録媒体の解析作業で発覚した。幹部間でやり取りされたメールが削除された形跡があり、現存するメールの内容から、前後にあるはずのメールが消されていたという。データが不自然に書き換えられているケースもあった。
 特捜部は専用ソフトを使うなどして削除メールの復元に努めているが、一部は復元作業を想定し、プログラム削除の専用ソフトを使用した形跡もみられるという。
 ネット関係者によると、こうした消去ソフトは専門店などで一万円前後で販売されている。企業や学校などが個人情報保護のために使うケースが多く、ライブドアもここ一年間で複数のソフトを購入していたという。
 ライブドアにソフトを販売したIT企業の開発担当者は「削除ソフトは、メールの文章を消した上でデタラメな数字を上書きし、元のデータを完全に消し去る。復元は極めて難しい」と話す。
 また別の専門家は、記録の完全消去にはサーバー上のデータ消去も不可欠と指摘。一般的にサーバー内のデータ消去は難しいが、ライブドアはメール用に独自のサーバーを使っており、「データの消去は簡単なはず」と解説する。
(産経新聞) - 1月25日2時55分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060125-00000000-san-soci&kz=soci