2006年01月21日(土) 16時15分

悪質リフォーム：県、独自検査導入へ　希望に応じて、指定民間機関がチェック　／埼玉（毎日新聞）

　全国的に悪質リフォーム被害が相次いでいる問題で、県は０６年度にも独自にリフォーム工事の検査制度を導入する方針を固めた。県は「検査があれば、いいかげんな工事はできない。リフォームへの県民の不安を払しょくしたい」としている。
　県住宅課によると、新制度では、一定の基準を満たした民間組織を県が「リフォーム検査機関」に指定し、希望に応じてリフォーム工事が適正だったかどうかを有料でチェックする。県は検査マニュアルを作成し、民間機関による検査方法の統一性を図っていく。検査制度はマンションなどの建設で導入されているが、リフォーム工事の検査制度は全国的にめずらしいという。
　県消費生活支援センターには、富士見市の老姉妹の被害が発覚して以降「自宅のリフォーム工事がきちんとしたものだったか知りたい」などの問い合わせが相次いでいたという。
　同課は指定する民間組織について「県内で業務をしている民間確認検査機関を中心にしたい」としている。一方で、マンションなどの耐震データ偽造事件で、民間の検査体制について問題視する声も出ていることから、０６年度に発足させる検討委で、指定要件などを協議する。【斎藤広子】

１月２１日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060121-00000031-mailo-l11