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2006年01月15日(日) 18時59分

<雪下ろし>ユニーク除雪業者から「悪徳業者」まで毎日新聞

 「泊まらせてくれたら、無料で雪下ろしします」——。32年ぶりの大雪に見舞われた秋田市に、ユニークな除雪業者が次々と出現している。一方で、1回で20万円を請求する「悪徳業者」も出てきており、市は事前に見積もりを提示させるよう注意を呼びかけている。
 秋田市は7日から、ホームページ上で雪下ろし業者の紹介を始め、15日現在約50業者が掲載されている。登録に審査はなく、契約は市民に任せている。
 「素泊まりで除雪チームの2、3人を宿泊させていただけたら、滞在期間中無料で1日2回程度雪下ろしを行います」と登録した名古屋市の業者は、古物商が本業。「半分はボランティアのつもりで」という。「宿泊付き無料」作業で長期滞在、他の家は1軒2万円(基本料金)で請け負い、採算を取りたい考えだ。
 昨年から雪下ろしを請け負い始めた新潟県長岡市の住宅リフォーム会社は、14日、社員5人で秋田に駆けつけた。代表の男性(47)は「長岡市など地元住民の多くは古い業者とのつながりが強く、新参者が入る余地がない」と「転戦」理由を語る。「豪雪の新潟県津南町で作業経験があるベテランぞろいです」とアピールする。
 法外な値段を請求する業者も現れた。秋田市内の除雪業者が、4人暮らしの世帯から受けた相談によると、口コミで知った男性2人組に雪下ろしを頼み、作業を終えたところで20万円を請求されたという。一家は、不審に思い支払いを拒んだ。
 秋田市によると、業者の料金相場はまちまちで、住民が家屋倒壊を恐れるあまり、事前に交渉せず依頼することもあるという。「除雪個所や料金について事前に交渉し、必ず見積もりを取って」と話している。【津村豊和】
(毎日新聞) - 1月15日18時59分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060115-00000040-mai-soci