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2006年01月11日(水) 16時42分

海賊版ソフト販売の男逮捕 通報システム、初の摘発産経新聞

ネット犯罪、官民で防止
 コンピューターソフトを無断でコピーし、インターネットオークションで販売していたとして、兵庫県警生活経済課と生田署などは十一日、著作権法違反の疑いで、神戸市兵庫区に住む無職の男(34)を逮捕した。ネットオークションを利用した事件を防ごうと警察庁が平成十三年に官民共同の「総合セキュリティー会議」を設置。今回は同会議の参加団体からの通報で摘発した初めてのケースとなった。
 調べでは、男は昨年夏ごろからパソコンの基本ソフト「Windows XP」をCD−Rにコピーし海賊版を作製。ネットオークションで、正規価格一枚十万円のソフトを千五百−二千五百円で販売した疑い。
 男は昨年末までの五カ月間で、少なくとも五百万−六百万円を荒稼ぎしていたとみられる。
 ネットオークションのサイト上で男は弁護士や会社員など複数の職業を使い分け、客を信用させていた。また、犯行の発覚を遅らせるため、振込口座を二つ以上開設し、数カ月で閉鎖するなど巧妙な手口で犯行を重ねていたという。
 警察庁によると、インターネットを利用した犯罪事件は近年急増。十六年度に摘発されたのは二千八十一件だったが、十七年度は上半期(昨年四−十月)だけで千六百十二件にのぼる。
 ところが、ネットオークションを利用した犯罪は、オークション事業者による出品情報の削除などを経て、警察へ届けられるため時間がかかり、大規模な摘発は困難だった。
 こうした背景から、警察庁が十三年、オークション事業者と連携して総合セキュリティー会議を設置。知的財産権に詳しい弁護士などと情報交換し、同種犯罪が発覚した場合、すぐに通報するシステムを構築した。
 この成果が今回、初めて形に。同会議の参加団体が、同一人物とみられる出品者が複数のIDを使って基本ソフトを大量販売しているのを不審に思い警察庁に通報。兵庫県警が摘発に成功した。
 警察庁は「今後もオークション事業者や各都道府県警察とも連携して積極的な摘発に乗り出したい」としている。
(産経新聞) - 1月11日16時42分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060111-00000033-san-soci