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2006年01月10日(火) 23時30分

楽天、キャンペーンポイントの大量獲得者への代金請求は「検討中」impress Watch

 「楽天ブックスポイントプレゼント」キャンペーンの参加者に付与したポイントを一旦取り消した楽天は10日、正規のポイント獲得であることが確認できた会員を対象に、取り消したポイントの返還措置を開始した。すでに該当者への通知メールの送信も開始している。

 楽天ブックスのキャンペーンポイントが戻された楽天会員の場合は、ポイント獲得・利用履歴ページにおいて、「楽天ブックスポイントプレゼント 取り消し分」によるマイナスポイント表示が消えたことで、ポイントが返還されたことを確認できる。

 楽天グループ広報部によれば、今回のキャンペーンは「新規の楽天会員を獲得する」というのが本来の趣旨。ところが、提携サイトを経由せずにキャンペーンサイトに直接アクセスしてポイントを獲得したり、「常識を超えた範囲」の複数アカウントを登録して大量にポイントを獲得したユーザーが複数いたという。常識の範囲を超える多数のアカウントを作成するなどにより、キャンペーンポイントを大量に獲得したと楽天が判断した場合について、「今後の措置を検討中」だとしている。

 今回のポイント処理における混乱では、キャンペーンサイトのURLに直接アクセスすることでポイントが付与されてしまう仕組みだったことや、同一人物が複数アカウントを登録してキャンペーンポイントを大量に獲得することを防ぐ仕組みがなかったことが発端となった。なお、ある提携サイトでは、キャンペーンポイントを獲得するには楽天アカウントにログインした状態でキャンペーンサイトにアクセスする必要があったが、提携サイトによっては仕様が違っていた可能性もあるという。

 複数アカウントによるポイントの大量獲得については、事後のモニタリングで発見したという。ポイントを大量獲得した会員を判定するために、正規のポイント獲得者も含めて一括してポイントを取り消す措置を行なわざるを得なかったとしている。

 また、キャンペーンで獲得したポイントで商品を購入したユーザーには、いったんポイントを取り消す旨を記した通知メールを配信したが、逆にこの通知メールが、混乱に拍車をかける原因となったようだ。

 通知メールには、ポイントを一旦取り消した上、「お客様が商品購入時に利用されたポイント分の代金については、お客様に代わって弊社(楽天)が店舗へ入金の処理をしております。つきましては、ご利用ポイント分を弊社(楽天)よりお客様へ請求をさせていただきます」と記されていた。

 このため、「当初は無償でポイントを付与するとして会員登録やポイントでの商品購入を促しておきながら、後からポイントを取り消し、ポイント分の代金を別途請求するのは、詐欺的ではないか」として、楽天を非難する声も上がった。

 この点について楽天グループ広報部では、この通知メールには「正規の利用であると判断されるお客様には別途連絡をさせていただきます」と記しており、あくまでも代金請求の可能性があるのは大量獲得者が対象であると説明。また、大量獲得分についても現段階では「請求する可能性がある」ということを意図したものであり、現在、請求しないという選択肢も含め検討中だとしている。商品のキャンセルについても、未発送・発送済みにかかわらず対応を検討中という。

 なお、今回のキャンペーンで大量獲得により発行されたものと思われるポイントの総額や、そのうち実際に使用されたポイントの総額について、現在、楽天は明らかにしていない。

関連情報

■URL

  「楽天ブックスポイントプレゼント 取り消し分」と表示のあるお客様へ

  http://www.rakuten.co.jp/com/faq/information/20060109.html

  「楽天ブックスdeマイルキャンペーン」他にお申し込みされたお客様へ

  http://www.rakuten.co.jp/com/faq/information/20060110.html

■関連記事

・ 楽天、キャンペーンで付与したポイントを一旦取り消す(2006/01/10)

( 増田 覚 )

2006/01/10 23:13
(impress Watch) - 1月10日23時30分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060110-00000027-imp-sci