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2006年01月08日(日) 03時12分

受給照会+身分証明+クレジット 「年金カード」検討産経新聞

 社会保険庁は、厚生年金や国民年金など公的年金の加入者と受給者を対象にした「年金カード」を平成二十年十月の年金新組織発足に合わせて導入する方向で検討を始めた。ICチップを埋め込み、年金の加入記録や自分の受け取り見込み額を簡単にチェックできるようにするほか、高齢者用身分証明書、クレジットカード機能を付加することも検討する。
 現在、加入記録や受け取り見込み額は、社会保険事務所か、電話やインターネットで調べられるが、調査に手間がかかり、回答に一カ月程度要するケースも多い。
 社保庁は即時照会が可能なシステムを構築中で、カード導入後は、全国の社会保険事務所に設置する端末機に差し込むだけで、簡単に閲覧できるようになる。社会保険事務所以外の端末機設置や金融機関のATM(現金自動預払機)での利用も検討している。
 受給者には定期的に年金が振り込まれるため、金融機関と提携し、クレジットカード機能や、年金を担保とした借り入れ機能をつける方向だ。
 カードには本人の顔写真を付け、高齢者向け身分証明書として普及させる考え。社保庁は「長年保険料を納めてきた人の勲章にしたい」(幹部)とし、年金収納率向上にもつなげたいという。
 社会保障関係のICカードをめぐっては、政府は、昨年十二月にまとめたIT(情報技術)新改革戦略案で、医療、介護、年金などを集約した「社会保障総合カード」について十九年夏までに導入方法の結論を得るとの方針を示している。また、生涯を通じた健康情報を集めた健康保険証カードも二十二年度までに普及させるとしている。
 これらについては、厚生労働省が十八年度から本格的検討を開始するが、開発に時間がかかることが見込まれるため、これに先行する形で年金カードを開発。社会保障総合カードのベースにする狙いもある。
(産経新聞) - 1月8日3時12分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060108-00000002-san-pol