2005年12月22日(木) 00時00分

柏市長『遅れ仕方ない』 偽装物件関与で契約議案否決 （東京新聞）

　柏市の本多晃市長は二十一日の定例会見で、市議会十二月定例会で契約議案が否決された市総合保健医療福祉施設の整備事業について、「一年から半年は（完成が）遅れるのは仕方ない」との見通しを示した。

　同施設は民間資金活用による社会資本整備（ＰＦＩ）方式で建設する計画だったが、契約相手のゼネコン大手・大林組が、構造計算書が偽造された大阪市のビジネスホテルを施工していたことが判明し、市議会が十四日、契約議案を全会一致で否決した。市は二〇〇八年四月の中核市移行を目指し、中核市に必要な保健所が入る同施設を開業する計画だった。

　契約議案の否決により、施設の開業は〇八年四月以降にずれ込む見通しだが、本多市長は「保健所はどこか（別の場所）に間借りすることになる」と述べ、中核市への移行時期は目標通りとする考えだ。

　施設の整備については、二十六日に新たな方針を示すという。　（冨江　直樹）

http://www.tokyo-np.co.jp/00/cba/20051222/lcl_____cba_____002.shtml