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2005年12月21日(水) 00時00分

『直接受注分も偽造』 捜査本部に供述 第3のルート判明 東京新聞

 耐震強度偽装事件の姉歯秀次元一級建築士(48)が、警視庁と千葉、神奈川県警の合同捜査本部の事情聴取に対し、主要取引先だった木村建設(熊本県八代市、破産)や子会社だった平成設計(東京都千代田区、破産)に関係なく「自分が直接受注した物件でも構造計算書を偽造した」との趣旨の供述をしていることが二十日、分かった。 

 木村建設や平成設計を通じて姉歯氏への発注が目立ったヒューザー(千代田区)などを建築主とする「マンションルート」と、コンサルタント会社の総合経営研究所(同)を中心とした「ホテルルート」とは異なる第三ルートに当たる。捜査当局は二十日、第三ルートのマンションの建築主兼施工業者だったサン中央ホーム(千葉県船橋市)を建築基準法違反の疑いで家宅捜索し、関係資料を押収した。

 調べなどでは、第三ルートは、船橋市内のマンション三棟と一戸建て住宅三棟の計六棟。建築確認は一戸建て住宅は二〇〇三年三−八月にかけ、マンションは同年十二月−〇四年九月にかけて民間確認検査機関のイーホームズ(新宿区)などが行っていた。

 捜査当局は既に姉歯氏から複数回にわたり事情を聴き、木村建設の篠塚明・元東京支店長(45)から「鉄筋量を減らすよう圧力を受けた。(篠塚氏には)法令違反の認識があったと思う」と国会での証人喚問と同様の説明を受けたという。しかし、姉歯氏の受注ルートには判然としない部分もあり、捜査当局は押収した姉歯氏の受注記録などを基にさらに調べる。

 サン中央ホームは「姉歯氏への発注は意匠設計業者が窓口となっていた。姉歯氏とは直接の取引はなかった」と偽装への関与を否定している。

    ◇

 耐震強度偽装事件で、警視庁と千葉、神奈川県警の合同捜査本部は二十日午後も、建築基準法違反容疑で告発対象となった東京都内のマンションとホテル計四物件の元請け設計業者や建築主、施工業者ら関係先百カ所以上の家宅捜索を続けた。

 捜査当局は二十一日も、捜索対象百十七カ所のうち立会人が不在で二十日中に捜索できなかった約十カ所に加え、木村建設本社や同社東京支店(東京都新宿区)、志多組(宮崎市)などを引き続き捜索する方針。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sei/20051221/mng_____sei_____004.shtml