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2005年12月17日(土) 00時00分

宴会マジック はやってます読売新聞

酒と腕にのまれます

しんざまなぶさんがテーブルを回って披露するマジックに、宴席のグループ客もクギ付け

 宴席でマジックブームが起きている。忘年会やクリスマスのシーズンはこれからが本番。今年の宴会は趣向を変えて、マンネリから脱却するのも悪くない。マジシャンを招いても良し、自ら演じても良し。華麗な手さばきでコインを消してみせれば、あなたもきっと人気者になる!?

 今月14日の夜、東京・新宿のハワイ料理店「ティキティキ新宿店」。

 一見、普通のトランプの束が客の目の前に差し出された。「1枚を選び、束の好きなところに入れて下さい。指を鳴らすと、一番上にきます」。パチン! マジシャンの言葉通り、そのカードが現れた。何度やっても結果は同じだった。

 「エー、すごい、何で?」。間近で女子学生グループが、じっと目を凝らす。2年生の石川杏子さん(20)は、「面白かった。こんな近くで見たのは初めて。テレビでは本当かなと思っていたけど感動した」とやや興奮気味。

 この店では週3回、マジシャンがテーブルを回って手品を披露する「テーブルホッピング」と呼ばれるショーを取り入れている。「テーブルごとに楽しんでもらうのにマジックがぴったりだった」と店長のジョセフ・バハラミさん(33)。今年は、マジックショーの問い合わせが増えているという。別のテーブルで忘年会の幹事役を務めていた会社員の桐山直樹さん(22)は、「下調べでマジックショーがあるのを知って決めた。今までは余興らしいものはなかったけど、今年は趣向を変えようと思いついたのがマジック。盛り上がって大成功です」と満足そうだ。

 マジックを披露したしんざまなぶさん(30)=魔法招会所属=は芸歴7年目。「今シーズンは忘年会などの出演依頼が昨年の倍以上。1日3か所をハシゴすることもあり、人手が足りなく、泣く泣くお断りしている状況です」

 ショーの企画などを行う「魔法招会」によると、今年の忘年会では、自分もマジックをやってみたいという人が多いという。同社は出張指導も行う。忘年会の数日前などに、会場となる店で約2時間、集中講座を開く。その際、本人の性格や器用さの程度を考慮し、どんなネタにするかを決める。送別会や誕生会を兼ねる場合は、主役を引き立てる演出も忘れない。主役の前で、マジシャンが何も入っていない箱や筒の中から、みんなの手紙を添えたプレゼントを出す演出などが人気という。

 日本奇術協会によると、テレビなどで活躍する前田知洋さんやふじいあきらさんなど、観客の目の前で手品を披露する「クロースアップマジシャン」の影響もあり、忘年会などにマジックが取り入れられるケースが増えている。

 「見る楽しさ、参加する楽しさがあるからでしょう。『こんなに間近に見ても種がわからないのか!』と驚きが大きくなるし、トランプやお札をさわったり、参加もできるから」

 協会の北見マキ会長(65)の分析だ。

 日本で最初に手品がはやったのは、江戸時代、町人文化が花開いた元禄期という。そして今回のブーム。「日本人の心にゆとりができた証しなんじゃないでしょうか。手品がはやるのはいいことです」

練習も必要です

 東京都内で有数の手品グッズがそろう東急ハンズ渋谷店(渋谷区)。昨年に比べると人気は一段落しているというが、それでも依然としてブームは続いている。

 ネタの数は約300種類。小学生から年配まで幅広い年齢層が売り場を訪れる。売れ筋は、ペンを刺した紙幣が元通りに戻ったり、手の中でハンカチを消してみせたりするもの。カードを使ったマジックの人気も根強い。

 1000円台の手軽なネタに人気が集まるが、1万円を超えるネタを解説したDVDなどもよく売れるという。男性は1人でじっくりと選び、女性は数人でわいわい騒ぎながら決める傾向もあるとか。

 売り場担当の太田雅之さん(40)は、「宴会当日に買ってすぐに使いたいというお客様もいますが、面白く見せるためには、多少の練習も必要」。何事も準備が肝心のようだ。

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