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2005年12月16日(金) 00時00分

耐震偽造 新たに判明、鶴見の2件 『計算過程で改ざん』 東京新聞

 耐震強度偽装事件で、横浜市は十五日、鶴見区で新たに耐震強度の偽装が判明した二件のマンション住民への説明会を開き、調査結果を公表した。耐震強度は基準値1に対し0・62と0・63で、震度5強程度の地震で損傷の恐れがあるが、倒壊の危険性は低く、補強工事で対処可能という。ともに市が建築確認を行った物件だが、「建築確認で書類が提出されない計算過程で数値を改ざんされていたため、見抜くことはできず過失はない」としている。

 マンションは、「グランドステージ鶴見」(十一階建て三十七戸、二〇〇〇年七月完成)と「グランドベイ横浜」(十階建て四十七戸、二〇〇一年一月完成)。

 市は今回、確認申請時に提出されていた構造計算書と構造図をチェックしたが、偽造は分からなかった。しかし、その後計算するコンピューターソフトを取り寄せ、数値を入力して再計算したところ判明したという。

 偽造は建物にかかる重量の数値を低く入力して行ったとみられ、結果として鉄筋やコンクリート量が減らされて設計されているという。

 市は、「ソフトの計算過程の書類をチェックしないと見抜けないが、現行法では提出を省略できる」と説明。「現行の制度では偽造を見抜くことが不可能」と話している。

 午後七時から開かれた二つのマンション住民に対する市の説明会では、「姉歯建築士は喚問で、『プロが見ればすぐ偽造は分かる』と言っていた。建築確認をした市に責任があるのではないか」など市の責任を問う声が多く上がった。市は十五日、二つのマンション住民とヒューザーに対し、耐震強度を法の基準を満たすように是正を勧告する。 (金杉貴雄、小川慎一)


http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20051216/lcl_____kgw_____002.shtml