2005年12月15日(木) 00時00分

狛江のマンションでも発覚 （東京新聞）

　都は十四日、狛江市岩戸北四の分譲マンション「ロセット喜多見」（五階建て、二十二戸）で新たに耐震強度の偽装が見つかったと発表した。

　耐震強度は基準値の１に対し、最も小さい二階部分で０・７４しかない。震度５強の地震で倒壊の恐れはないものの、耐震補強が必要という。

　マンションの建築主はハウジング大興（練馬区）で、設計の井上建築企画研究所（渋谷区）が姉歯氏に構造計算を下請けに出し、イーホームズ（新宿区）が昨年八月に建築確認した。施工は勝村建設（台東区）だった。

　同マンションは、姉歯氏が関与したとして千葉県から情報提供を受けた都内七十二物件の一件。都多摩建築指導事務所が構造計算書などをチェックしたが偽造を見抜けず、いったんは「偽造はなかった」と発表していた。

　偽装はその後、井上建築に構造計算書を再計算させ見つけたという。同事務所では「偽造は構造計算書や図面だけでは見抜くのは不可能だった」としている。

　ハウジング大興のマンションでは九日、練馬区の分譲マンション「ロセット江古田」でも偽装が見つかっている。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/tko/20051215/lcl_____tko_____001.shtml