2005年12月13日(火) 00時00分

『木村』関与　６市１０件 国交省調べ　県、偽造の有無調査へ （東京新聞）

　耐震強度偽装事件で、県は十二日、偽造された構造計算書を基に耐震性の低いマンションを建設し、経営破たんした「木村建設」が工事に関与した建築物が県内六市に十件あると発表した。県などは二十六日までに構造計算書を再計算するなどして偽造の有無を調査し、結果を国土交通省に報告する。　（林　容史）

　これまで姉歯秀次元建築士（４８）の関与が判明している建築物以外の物件で、国土交通省の調査で分かった。

　内訳は市川市が四件、松戸市が二件、船橋、浦安、成田、流山の四市が一件ずつとなっている。成田市はホテルで、ほかはすべて共同住宅。

　また、県によると、構造計算書が偽造された白井市笹塚の分譲マンション「ラ・ベルドゥーレ白井」の解体を表明している建築主の東日本住宅は十二日、工事を東京都港区の解体業者に発注することを決めた。

　今後、一週間ほどで工程や施工計画をまとめ、周辺住民に対する説明会を実施した後、着工する予定という。着工時期は未定。

　このほか、県は耐震強度が偽装されたマンションの入居者らに、市営住宅の提供を申し出ている八市が、敷金や家賃の免除など県営住宅と同様の優遇措置を取ることを決めたと発表した。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/cba/20051213/lcl_____cba_____000.shtml