2005年12月13日(火) 00時00分

脱法ドラッグで初警告 「ベターライフ」　都、製品の回収、廃棄指示 （東京新聞）

　都は十二日、麻薬と成分が類似し、幻覚をもたらす恐れがある「脱法ドラッグ」を販売していたとして、都薬物乱用防止条例に基づき、台東区西浅草のアダルトグッズ卸売会社「ベターライフ」に、販売禁止などを求める警告をした。今年四月に同条例が施行されて以来、警告は初めて。

　都によると、同社は九月ごろから、芳香剤などと称して「ＨＡＰＰＹ　ＴＩＭＥ」「エムロン」など十五製品を販売。製品からは、条例で禁止されている指定薬物の「５−ＭｅＯ−ＭＩＰＴ」が検出された。都は同社に対し、店舗内の製品を販売中止にするとともに、今月二十六日までに販売先から回収し、すべて廃棄することを指示した。

　同社は複数のアダルトショップなどに販売していたとみられ、「無許可で医薬品成分の入った製品を販売している」との情報を基に都が先月十一日、立ち入り調査。製品の提出を受け、分析をしていた。

　都条例は四月に施行された後、六月から罰則を適用。業者が警告に従わない場合は、命令措置となり、命令に従わなければ刑事告発される。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/tko/20051213/lcl_____tko_____001.shtml