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2005年12月09日(金) 00時00分

JAL副操縦士「ウィニ—」コントロールできず…ZAKZAK

 日航は8日、男性副操縦士(29)の私物パソコンがウイルスに感染し、国内16空港とグアム空港で立ち入り制限区域に入るために必要な暗証番号がインターネット上に流出したと発表した。

 暗証番号を使うと、手荷物検査場を通らずにボーディングブリッジ(旅客搭乗橋)近くまで行くことが可能で、一部空港ではエプロンや誘導路などにも立ち入ることができる。このため日航は国内各空港事務所に通報。12空港で9日中に暗証番号を変更し、残る4空港も順次変えて保安態勢を強化する。

 グアム空港については空港警察に報告し、暗証番号の変更を依頼した。

 日航によると、16空港は新千歳、函館、仙台、福島、成田、羽田、富山、小松、中部国際、大阪、関西、岡山、松山、福岡、熊本、那覇。

 暗証番号は乗務前の打ち合わせで口頭で伝えられるが、副操縦士は自宅のパソコンで整理し、訓練記録などとともに保存していた。

 同じパソコンにインストールされていたファイル交換ソフト「ウィニー」がウイルスに感染し、情報が流出した。暗証番号以外の情報は安全上の問題はないという。

 国土交通省から7日に通報があり、社内調査で流出が判明した。

 日航広報部は「情報管理に不備があり、迷惑をかけて申し訳ない。今後は管理を徹底し、再発防止を図りたい」と話している。

ZAKZAK 2005/12/09

http://www.zakzak.co.jp/top/2005_12/t2005120907.html