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2005年12月09日(金) 13時53分

不審者情報、12府県警がHPで…9日から千葉なども読売新聞

 広島市と栃木県今市市の小学1年女児が相次いで殺害され、子どもの安全への関心が高まる中、子どもに声をかけたり、車に誘ったりする「不審者」の出没場所や日時などをホームページ(HP)で公開する警察が増えている。

 9日には千葉県警が掲載をスタート。群馬県警も同日午後、公開を始める。「幼い子を狙った卑劣な事件を防ぐため、少しでも多くの人が不審者に目を光らせることが不可欠」としている。

 既に公開しているのは、石川、山梨、静岡、愛知、京都、広島、奈良など12府県警。茨城県警は来年3月までにスタートさせ、栃木県警も検討を始めた。

 ひったくりや空き巣などの犯罪の発生状況はこれまでも多くの都道府県警が公開しているが、「不審者」についても、子どもへの暴行や誘拐など、重大犯罪につながる可能性があることから警戒を強めている。

 広島県警では、広島、栃木での事件発生後の6日から公開を開始。110番通報などから得た不審者情報は事件発生から3日間、トップページに掲載している。1か月以内の情報は市区町別の一覧表に掲載している。

 7日には「広島市安佐北区深川で、歩いていた小学生の男児が、男から『ぼくのうちは、どこやー。教えてくれたらチョコレートあげる』と声をかけられた」など4件の情報があり、背格好や着衣など、不審者の特徴とともに掲載している。

 8月からスタートしている山梨県警では、公開後、地域のボランティアグループやPTAなどからの問い合わせが増え、互いに情報交換を図っているという。県警では「地域住民が求める『最新で具体的な情報』を、どれだけ迅速に提供できるかが検討課題」(生活安全企画課)としている。

 静岡、千葉両県警などは、不審者の出没場所などを地図で明示。千葉県警のマップには、県警に情報を提供できる「投稿機能」も加えた。

 千葉県警に寄せられた不審者情報は、昨年の176件に対し、今年は10月までで560件に上っている。同県警では、HPでの不審者情報公開でさらに情報収集を進め、防犯体制の強化を狙っており、「学校関係者や住民に見てもらい、通学路のパトロールなどの参考にしてほしい」(生活安全総務課)としている。

 群馬県警は、不審者が出没した日時、場所、人相・着衣、状況のほか、不審者が声をかける際の言葉の事例なども紹介。千葉県警と同様、HP上での投稿機能を使って、市民からの情報提供を受け付ける。
(読売新聞) - 12月9日13時53分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051209-00000205-yom-soci