2005年12月07日(水) 09時41分

＜石油温風機事故＞修理ミスの疑いで社員を書類送検へ　山形（毎日新聞）

　松下電器産業製の修理済み石油温風機を使用していた山形市の男性（８２）が、一酸化炭素（ＣＯ）中毒で意識不明の重体になった事故で、山形県警は６日、関係会社「山形ナショナル電機」（本社・山形市）の男性社員（５０）の作業ミスとの見方を固めた。証拠が集まり次第、業務上過失傷害容疑で書類送検する方針。
　調べでは、社員は１０月８日に修理のため男性宅を訪れ、温風機内部のゴム製ホースを銅製ホースに交換。その際、新しいホースとバーナー部分とを結合させるナットの締め方が緩かったため、ホースが外れ、不完全燃焼が起きたとみられる。男性は１人暮らしで、今月２日午前９時ごろ、自宅１階の寝室でぐったりしているところを家族に発見された。男性は普段、起床後に温風機の電源を入れ、部屋を温めていたという。
　県警は、この温風機の交換部品に特異な損傷がないことを確認。男性が修理後に手をつけた可能性も低いとみられ、作業中の過失の可能性が高いと判断した。【大久保渉】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051207-00000017-mai-soci