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2005年11月30日(水) 01時14分

<松下電器>温風機リコール中に死亡事故 経産省が緊急命令毎日新聞

 一酸化炭素(CO)中毒事故が3件続いたため、松下電器産業(大阪府門真市)がリコール(無償修理・点検)中だった同社製の石油温風機を使用していて、長野県内で今月21日に死亡事故が起きていたことが分かった。事態を重く見た経済産業省は29日、消費生活用製品安全法に基づき、同社に回収や消費者への危険性の周知徹底を求める初の緊急命令を出した。
 対象商品は85年から92年に製造された「FF式石油温風機」19機種と「石油フラットラジアントヒーター」6機種。21日の事故は長野県上田市の民家で起き、女性(52)が死亡し、夫(56)も意識不明の重体が続いている。
 老朽化で燃焼用の空気を送るゴムホース(内径2センチ)に亀裂が入り、不完全燃焼を起こして排気が室内に逆流しやすくなっているという。同省は同法に基づき、来月6日までに具体的な回収や修理の状況を同社に報告するよう求めた。
 同温風機をめぐっては、今年1〜3月に福島、長野県で3件の事故が発生して、1人が死亡6人が重軽傷を負った。このため、同省は同社にリコールを指導。4月から点検を始めたが、量販店などで販売されたため、購入者の氏名が分からないケースも多く、無償修理・点検を終えた温風機は販売台数の36%止まりで、今回事故が起きた温風機も未対応だった。
 松下電器の林義孝専務は記者会見して「新たな被害者を出したことを厳粛に受け止め、再発防止を徹底する」と謝罪した。3件目の事故ですぐに命令を出さなかった理由について、同省製品安全課は「リコールの指導で十分と考えていたが、結果として重大な事故が起きたことは深刻に受け止めたい」と話している。問い合わせは、フリーダイヤル0120・872・773。【早川健人】
(毎日新聞) - 11月30日1時14分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051129-00000108-mai-soci