2005年11月27日(日) 02時09分
三井住友銀行に排除勧告へ 独禁法違反で公取委（共同通信）
三井住友銀行が融資先の中小企業に対しデリバティブ（金融派生商品）を購入させたのは、融資元という優越的地位を乱用した行為で独禁法違反（不公正な取引方法）に当たるとして、公正取引委員会が同行に排除勧告する方針であることが２６日、分かった。
近く委員会を開き正式に決める。大手銀行に対し、不公正な取引方法を理由に独禁法違反で排除勧告するのは初めてという。公取委は三井住友銀への立ち入り検査を実施しておらず、同行への報告提出命令に基づく審査だけで、勧告に踏み切るのは異例の措置。
関係者によると、問題となったデリバティブは「ローンアンドスワップ」などと呼ばれ、変動金利での融資先に対し、金利の固定化を目的に販売される金利スワップ（交換）商品。融資先にとっては、金利が上昇した場合に一定の歯止めをかけることができる。
（共同通信） - 11月27日2時9分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051127-00000010-kyodo-soci