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2005年11月26日(土) 00時00分

第5部 世代・中野 オタク旋風(1)朝日新聞

 ブロードウェイで「アニメワールドスター」を経営する平喜裕(たいら・よし・ひろ)さん(35)がセル画の魅力にとりつかれたのは高校時代。友達が学校で見せてくれたのが始まりだ。

 セル画とは、アニメの1コマ1コマを描いた透明なセルロイドのこと。30分のアニメで約3千枚が必要とされ、それらを1枚ずつ撮影して1本のフィルムを作る。アニメ製作の「主要部品」だが、フィルムの完成後は産業廃棄物として処分される。見るのも初めてだったが、そんなものをなぜ友達が持っているのか不思議だった。

 びっくりして尋ねてみると、限られてはいるが手に入る場所があるという。

 例えば映画館。アニメ上映の初日の舞台あいさつで配られることがある。試写会やアニメイベントの会場でもプレゼントされたりする。キャラクターグッズを扱う会社がほんの付け足し程度に置いている時もある。

 欲しいセル画を手に入れるには、雑誌などでこまめに情報を仕入れるしかない。同じ趣味を持つ人を見つけて交換してもらうのも手だての一つだ。面白くてのめりこみ、セル画探しに明け暮れるようになったという。

 付属高校から立教大社会学部に進み、英国に語学留学もした。が、就職する気はなかった。ファンサービスの一環で配られていたそのセル画で商売ができる。そんな確信をつかんだからだ。

 イベント会場で見たある光景がきっかけだった。

http://mytown.asahi.com/tokyo/news.php?k_id=13000190511300001