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2005年11月22日(火) 02時11分

鹿児島・熊本で計2件 姉歯関与、22都府県194件 耐震強度問題西日本新聞

 姉歯建築設計事務所(千葉県市川市)による耐震強度偽造問題で、千葉県は二十一日、同事務所が一九九六年以降に設計にかかわった物件が、すでに偽造が判明した二十一棟を含め、少なくとも二十二都府県で百九十四件に上ると発表した。九州では、佐賀四件、福岡三件、熊本一件、鹿児島一件の計九件あった。

 姉歯秀次一級建築士は調査に対し、「発覚した二十一棟以外は偽造はしていない」などと話しているが、各都府県は、千葉県からの情報提供を受け、耐震性確認などを急ぐ。

 百九十四件の内訳は、共同住宅が少なくとも六都県の八十九棟、一戸建て住宅や鉄塔、寺などその他の物件が同じく二十都府県の百五件。うち都道府県別の所在地が分からない建築物が二十件。

 各県によると、佐賀の四件は鉄塔一件、ホテル三棟で、福岡の三件はマンション一棟、ホテル二棟。熊本の一件は鉄骨平屋の自動車部品倉庫兼事務所(八代市)、鹿児島の一件はホテルだった。いずれも物件名や所有者は公表していない。

 調査は、国土交通省の依頼を受けて、建築設計事務所の登録権限を持つ千葉県が建築士法に基づき、今月十日から十七日にかけて四回実施。書類などが残っている九六年一月以降を対象とした。

 また大分県は同事務所が関与した物件を独自に調査したが、今のところないという。
(西日本新聞) - 11月22日2時11分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051122-00000025-nnp-kyu