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2005年11月21日(月) 01時01分

<耐震偽造>12棟に「ヒューザー」「木村建設」が関与毎日新聞

 耐震データ偽造問題で、完成済みのマンションなど14棟のうち12棟の建設過程に、不動産会社「ヒューザー」(東京都千代田区)と建設会社「木村建設」(熊本県八代市)のいずれかが関与していることが20日、国土交通省の調べで分かった。同省は、姉歯(あねは)建築設計事務所(千葉県市川市)の姉歯秀次1級建築士(48)の構造計算書偽造の経緯などについて両社が事情を知っている可能性もあるとみて調べている。【大平誠、渋谷卓司】
 同省などによると、14棟のうち、ヒューザーは7棟の建築主になっている。このケースでは木村建設の関与が特に目立つ。7棟のうち、建築確認申請では4棟が木村建設の施工。うち1棟は、「スペースワン建築研究所」が設計しているが、同申請に木村建設が出てこないス社設計の2棟について、ス社は東京都に「構造計算は木村建設と契約。木村が姉歯に下請けに出した」などと話している。つまり、計6棟について木村建設の関与が疑われる計算だ。
 また、シノケン東京支店が建築主となった4棟は、同申請ではシノケンが設計・施工となっているが、同社も都に「事実上、設計・施工は木村建設が行った」と話している。また、京王電鉄が建築主のホテル1棟は、同申請で木村建設が設計・施工となっている。
 また、「サン中央ホーム」が建築主と施工者を兼ねた2棟については、サ社が毎日新聞の取材に「姉歯は別の業者に紹介してもらった」などと話しており、この2棟だけは木村建設やヒューザーとの関連が浮かんでこない。
 ヒューザーの小嶋進社長は「施工を頼んだ木村建設に各設計事務所が姉歯を紹介された。私自身としては構造計算をどこが担当しているかはほとんど意識したことがなかった」などとコメントしている。木村建設は、東京都の聴取に「仕事が速いから姉歯に依頼した」などと回答。毎日新聞の取材には「検査機関も含めて告訴を検討したい」などと話している。
 ◇姉歯建築士が民間検査機関を変更か
 姉歯秀次・1級建築士(48)が02〜03年ごろ、「チェックが厳しい」との理由で、構造計算書の民間検査機関を変更していたことが20日、姉歯建築士からデザイン設計を請け負っていた男性(45)の話で分かった。変更先は、偽造計算書を承認してきた「イーホームズ」(東京都新宿区)で、国土交通省は、既に同社から事情を聴く方針を固めている。
 会見した男性によると、姉歯建築士とは約10年前から仕事を紹介しあう仲。検査機関変更について「(姉歯建築士は)優秀な建築士だと思っていたので、特に反対もしなかった。裏切られた気持ちだ」と話した。【倉田陶子】
(毎日新聞) - 11月21日1時1分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051120-00000064-mai-soci