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2005年11月19日(土) 18時09分

逮捕された元職員の事務所、「西村法律事務所」に隣接読売新聞

 民主党の西村真悟衆院議員(57)(比例近畿ブロック)の法律事務所元職員らによる弁護士法違反事件で、元職員の鈴木浩治容疑者(52)(逮捕)が主宰する「第三通信社」と、「西村真悟法律事務所」と看板が掲げられた事務所が、大阪市北区の雑居ビルに隣り合って入居していたことが19日、わかった。

 大阪弁護士会に登録された西村議員の法律事務所の所在地は2001年度以降、大阪府堺市になっており、西村議員の秘書の1人は、この事務所の存在自体を知らないとしているが、西村議員は時折姿を見せていたといい、大阪地検特捜部は、事務所開設の経緯などを調べている。

 二つの事務所があったのは、同区天神橋の7階建て雑居ビルで、飲食店や印刷会社などが入居している。

 関係者によると、両事務所は7階に隣り合わせで、入り口は別々だが、内部でつながっており、鈴木容疑者を含めて数人が常駐していた。鈴木容疑者は1998年末に西村議員の法律事務所の職員になった後、このビルの事務所で保険金請求事務の実務を取り仕切っていたとされる。

 この法律事務所は、昨年末に突然閉鎖され、鈴木容疑者の共犯として逮捕された河淵憲一容疑者(35)が個人事務所を開いたが、その後、7階フロアは全面的に改装され、いずれの事務所もなくなった。

 西村議員は当初、法律事務所の所在地を堺市内で登録。91年には大阪市内に開設し、さらに2〜3年ごとに移転させたが、2001年度以降は、堺市深井清水町にある現事務所。

 雑居ビルにあった法律事務所について、西村議員の秘書は「これまでに事務所として弁護士会へ届け出たことはないはず。私自身、そんな事務所があることすら知らなかった」としているが、西村議員が時々、このビルに来ているのを複数のテナント従業員らが目撃していた。

 特捜部は、この事務所について、鈴木容疑者が交通事故の示談を一括して取り扱う“専門分室”のような存在だった可能性が強いとみて追及している。
(読売新聞) - 11月19日18時9分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051119-00000308-yom-soci