悪のニュース記事

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2005年11月18日(金) 00時00分

【関連】 『怖くてもう住めない』 強度不足マンション 東京新聞

 「こんな怖いマンションには、もう住めない」「地震が不安だ」−。建築確認に偽造された構造計算書が使われ、地震で倒壊の恐れもあるとされたマンションやホテル。既に入居者がいる千葉県船橋市などのマンションでは、住民から怒りや不安の声が渦巻いた。 

 同市湊町二の「湊町中央ビル」。JR船橋駅から南へ約一キロの市役所に近い住宅密集地に立つ。住民の会社員男性(23)は「とても腹立たしい。管理者に直接説明を求めたい。こんなことではもう住めない」と怒りをあらわにした。

 東京都心に近く、交通の利便性がいい場所で、同市は首都圏でも人気のエリアだ。「震度5強でも倒れる可能性がある」とされ、入居して半年という会社員男性(27)は「そんなことがあるのか。最近は地震も多いので不安だ」と、驚いた表情を見せた。

 また、神戸市の出身で、阪神大震災を経験したという会社員女性(23)は「新しい建物なので、耐震性は(良くて)当たり前だと思っていた。神戸の地震を経験しているのでとても怖い。すぐにでも引っ越したい」と話した。

 入居者の中には部屋の異常を感じていた人も。会社員女性(26)は「室内の扉にすき間があった。工事が甘いなあという印象があった。引っ越したいけどすぐにはできないし…」と不安そうな表情を浮かべた。

 川崎市にある問題のマンションは過去数年以内に新築された分譲物件で、設計上は「震度5強で大きな損害が出る恐れがある」という。市は十七日、入居者に電話と文書で状況を説明、連絡した。

 横浜市建築調整課によると、同市内にある問題のマンションは今夏に完成したばかり。耐震性の確認は来週までかかり、強度不足などが確認されれば、住人の希望に応じて公営住宅などに転居してもらうとしている。

 東京都墨田区のマンションの住民たちには販売会社から知らせが。管理組合理事長(32)は「会社でニュースを見て、大変だなと思った。帰宅してわが家だったのかとびっくりした」と話した。

 各戸ポストには販売会社から「重要事項のお知らせ」が投函(とうかん)され「国土交通省に国の責任と権限で対処するようお願いしている。近日中に説明会が開催できるよう努力している」などの説明書きがあった。

 この夏オープンしたばかりの中央区のビジネスホテルは十七日、営業しているが、広報担当者は「今後どうするのか対応を検討している」と話している。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20051118/mng_____sya_____011.shtml