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2005年11月17日(木) 03時08分

大阪の外為証拠金業者が破産、負債38億・顧客5百人読売新聞

 大阪市中央区の外国為替証拠金業者「WORLD SCOPE(ワールドスコープ)」(鎌谷憲吾社長)に対し、大阪地裁が破産手続き開始を決定していたことが16日、わかった。

 破産申立書などによると、負債総額は約38億8700万円で、大半は関西、首都圏の顧客ら約520人から預かった証拠金。顧客に無断で流用し、多額の損失を出していたという。破産管財人は債権者に「配当は不可能」と通知している。ワ社は先月27日、近畿財務局から「債務超過状態で、支払い不能に陥る恐れがある」などとして半年間の業務停止命令を受けていた。

 外為証拠金取引は、投資家から元手となる証拠金を預かった業者が、投資家の指示で外貨を売買し、相場変動で差益を得る仕組み。

 ワ社は、顧客からの委託手数料などが収入源だったが収益が上がらず、証拠金を流用し自社判断で売買を始め、失敗したという。今月4日、大阪地裁に自己破産を申請し、14日に開始決定が出た。会社関係者は「回収可能な会社の財産は微々たるもの」としている。

 約650万円を預けていた東京都内の女性(66)は「『銀行に預けておくよりも得』という趣旨の勧誘をされた。利益は1円も受け取っていない。だまされたという気持ち」と憤っている。
(読売新聞) - 11月17日3時8分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051117-00000401-yom-soci