2005年11月17日(木) 00時00分

家電を競売サイトに…４７０人に１億２０００万円損害（ZAKZAK）

　インターネットの競売サイトに家電製品を出品したように装い、落札者から代金をだまし取ったとして詐欺罪に問われた無職の男の被告（３８）の初公判が１６日、旭川地裁（井口実裁判官）で開かれた。検察側は冒頭陳述で「自分の生活を維持し、赤字を補てんするため、いわゆる『自転車操業』の状態で出品を続け、落札者約４７０人に約１億２０００万円の損害を与えた」と指摘した。

　冒頭陳述によると、被告は昨年１０月から１２月までの間、競売サイトに「ディスカバリー通商」などの名義で家電製品計３２品目を出品、落札した北海道門別町の男性（３３）らに計約８９０万円を振り込ませ、だまし取った。

　被告は「（落札者に）商品を届けず返金していないのは間違いないが、今でも返金したいと思っている」などと述べ、罪状認否を留保した。

ZAKZAK 2005/11/17

http://www.zakzak.co.jp/top/2005_11/t2005111720.html