2005年11月16日(水) 21時52分
還付請求権を仮差し押さえ 旧五菱会事件で東京地裁（共同通信）
指定暴力団山口組系五菱会（現２代目美尾組）のヤミ金融事件で、警視庁が国内で押収した計３億３６００万円全額について、東京地裁は１６日、被害者１３６人の申し立てを受け、元幹部梶山進被告（５６）らの還付請求権の仮差し押さえを命じる決定をした。
５１億円を資金洗浄したなどとして組織犯罪処罰法違反などの罪に問われた梶山被告は東京地裁で懲役７年、罰金３０００万円の判決を受けたが（控訴）、没収や追徴金を科されていない。仮差し押さえは、ヤミ金融で得た収益が梶山被告らに還流するのを防ぐ措置。
警視庁が押収した百ドル紙幣２万１枚（約２億３５００万円相当）と日本円約１億円は現在、東京地検で保管されている。
ヤミ金被害対策弁護団（団長・宇都宮健児弁護士）によると、ヤミ金融事件の収益をめぐり、申し立てた全額について、還付請求権の仮差し押さえを命じる決定は珍しいという。
（共同通信） - 11月16日21時52分更新
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