2005年11月09日(水) 16時40分

悪質リフォーム：「天井にアスベスト」悪質商法にご注意−−県　／福井（毎日新聞）

　アスベスト（石綿）への不安をあおり住宅リフォームを迫る訪問販売が、９月以降、福井県内で２件確認されたことがこのほど、分かった。ともに契約を交わさず被害は無かったものの、消費者心理につけ込む悪質な手口。県消費生活センターは「今後も発生する恐れがあるのでだまされないように」と注意を呼びかけている。
　９月中旬、福井市内で家族と暮らす７０代の無職男性が一人で家にいると、リフォーム業者が訪問。業者は築１０年以上が経過した車庫を見て、「天井にアスベストが含まれていて、早くはがさないと危険だ。今なら結露防止の内装工事も一緒にして格安で提供します」などと持ちかけた。
　また、１０月下旬には、坂井郡内に住む５０代の女性宅に業者が訪れ、「お宅の壁にアスベストが使われている。除去しないと町役場から撤去の通知が届きます」と、改築を促したという。
　今年度は半年で、同センターへのリフォーム絡みの相談は６４件（昨年同期比１７件増）。センターは「本当にアスベストが使われているかは、肉眼では分からない。セールストークに惑わされないで」と話している。【田辺一城】

１１月９日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051109-00000185-mailo-l18