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2005年11月08日(火) 00時00分

業績拡大も苦情激増 悪質リフォーム『幸輝』元社員逮捕 逮捕された「幸輝」元社員2人とリフォーム契約を結び工事をした被害者宅の屋根裏=上尾市で(県警提供) 東京新聞

 高齢者を狙い悪質な住宅リフォーム契約を結ばせていたとして詐欺と特定商取引法違反(不実の告知)の疑いで、元社員二人が県警に逮捕された建設工事会社「幸輝」(本社・大阪府吹田市)。同社は業績の拡大とともに、県消費生活支援センターなどに契約に関する相談件数が激増。同センターには一九九九年以降で計百二十六件の相談が寄せられていた。 (増村光俊、浅野宮宏)

 県警の調べでは、逮捕された元社員の白石友一(37)、上條陽介(27)の両容疑者は昨年十月九日、上尾市の無職男性(71)宅を訪れ「お宅の屋根は波打っているように見える。屋根裏の柱の間にすき間ができている。防水シートに雨水がたまって雨漏りの原因になり、このままでは大きな地震が来た時に屋根を支える柱が倒れて屋根が崩れ落ちてしまう」などとうそを言い、屋根裏の不要な耐震補強工事契約を結ばせていたとされる。

 同センターによると、幸輝についての相談は、一九九九年は一件。二〇〇〇年と〇一年はゼロ。しかし、〇二年に二十九件、〇三年三十二件、〇四年三十四件と急増。今年も既に三十件(七日現在まとめ)に上っている。民間信用調査会社によると、同社は〇一年夏以降に営業方針を住宅リフォームに特化。〇一年十一月期に約六億八千万円だった売り上げは、〇四年十一月期に約六十四億五千万円にまで伸びている。急成長と軌を一にして相談件数も急増したことが分かる。

 同センターによると、相談のあった被害金額は〇五年分で、一千万円を超えるものが二件あったほか、五百万円以上一千万円未満が三件、百万円以上五百万円未満が八件などとなっており、比較的高額の被害も多いという。契約したが解約したい▽家族が契約したが、必要な工事か調べたい−などの相談内容が多いという。「近所で工事しているので、無料で屋根を調べてあげる」などと言って、その後「瓦がずれている。直さなければいけない」などとリフォームを持ち掛けるケースが多いという。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/stm/20051108/lcl_____stm_____000.shtml