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2005年11月08日(火) 00時00分

富士通ミスが原因 システム障害 東証チェック怠る 東京新聞

 東京証券取引所は七日、株売買が停止した一日の大規模システム障害の原因について、システムを開発した富士通によるプログラムの記載漏れだったと発表した。東証側もチェックを怠り、メーカーのミスを見抜けなかった。鶴島琢夫社長の責任問題を含む社内処分と再発防止策は十日の臨時取締役会で決まる。

 東証によると、先月九日時点で、一定量以上の取引が集中すると注文処理が滞る恐れのある不具合が見つかった。ただちに修正されたが、十三日に修正部分を正式なプログラムとしてコンピューターに取り入れる際、富士通から東証に渡されたデータの一部に記載漏れがあり、プログラム自体に欠陥が生じた。

 東証も富士通から必要なデータを受け取ったかのチェックを怠り、欠陥が放置された。今後、メーカーの誤りを検証する態勢づくりに着手する。

■富士通が点検強化プロジェクト設置

 富士通は七日、同社が納入した東京証券取引所の株式売買システムや名古屋証券取引所の相場情報配信システムで障害が相次いだ事態を受けて、金融機関などの重要システムの点検を強化する「緊急対策プロジェクト」(プロジェクト長・黒川博昭社長)を設置した。システムの安定性を再度確認することで、信頼回復につなげたい考えだ。

 プロジェクトはシステム担当の役員ら約二十人で構成。富士通が手掛ける大規模情報システムの点検を強化し、システム構築・保守の作業ミス撲滅とトラブル再発防止を目指す。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20051108/mng_____kei_____002.shtml