2005年11月07日(月) 21時53分

自衛隊病院の患者情報、ネット流出…医官私用ＰＣから（読売新聞）

　陸上自衛隊は７日、自衛隊病院の患者５９人分の個人情報が、３等空佐の医官（３７）の自宅の私用パソコンから、ファイル交換ソフト「Ｗｉｎｎｙ（ウィニー）」を介してインターネット上に流出していたと発表した。

　データを上司の許可なく記録媒体に移して持ち出しており、陸自は今後、医官を懲戒処分する方針。

　陸自によると、９月２９日に航空自衛隊員からの指摘で流出が発覚。データには、患者の氏名や病名などの医療情報が含まれていた。５９人のうち、９人が自衛官とＯＢ、５０人が一般患者で、連絡が取れた５５人には謝罪した。医官は、「家で研究するため持ち出した」と説明しているといい、持ち出した時期などを調べている。

　自衛隊病院は全国１６か所（陸自管理は８か所）にあり、一般患者を受け入れているのは３病院のみ。陸自は、個人情報が現在もネット上で閲覧できる状態にあるとして、病院名は公表しなかった。防衛庁は再発防止策として、全自衛官に対し、個人情報やパソコンの管理の徹底を再点検するよう通達を出した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051107-00000314-yom-soci