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2005年11月04日(金) 00時00分

懲りない明治安田、専務以上の全役員が退任も…ZAKZAK

新社長に明治出身者「反省の色なし」の声顔写真)を昇格させる方針を固めた。業界では「不当不払いは旧明治生命の問題なのに、新社長に旧明治出身者が就くとは信じられない。これでは、反省の色が見えないと言われても仕方がない」(保険関係者)と、厳しい見方が根強い。

 会長職には、辞任する宮本三喜彦会長(70)に代わり、旧安田生命出身の関口憲一常務(56)が昇格する見通しで、きょう4日にも臨時取締役会を開き、正式決定する。こうした経営体制の抜本的な刷新を柱とする業務改善計画を18日までに金融庁に提出する。

 明治安田としては、これで不当不払い問題に終止符を打ちたいところだが、業界の見方は極めて辛辣(しんらつ)だ。保険関係者は、次のように指摘する。

 「明治安田は不当不払い問題で、金融庁から2月に2週間の業務停止命令を受けており、明治安田はこの処分でみそぎは済んだと思い込んでいたフシがある。ところが、その後も不当不払いが続々と判明、10月に2度目となる行政処分が出た。その内容があまりにも厳しいものだったことから真っ青になり、慌てて総退陣の人事をまとめ上げたようだ」

 ところが、刷新人事の評判がすこぶる悪い。先の保険関係者が続ける。

 「不払い問題は、旧明治生命の問題だから旧明治出身の金子社長が退任するのは当然だ。が、その後任に同じ旧明治出身の松尾常務が昇格するとは…。しかも、会長に旧安田生命出身の関口常務を就任させる『たすきがけ人事』です。専務以上9人の取締役が総退陣するものの、これでは反省の色がないと言われても仕方がないだろう」

 一連の違法行為の背景には、「三菱系である旧明治の『収益至上主義』がある」(関係者)ともいわれる。その旧明治がこの期に及んで主導権をとるだけに、「保険契約者の信頼を取り戻せるかどうか、はなはだ疑問」(大手生保幹部)との声が業界には根強い。

ZAKZAK 2005/11/04

http://www.zakzak.co.jp/top/2005_11/t2005110441.html