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2005年10月24日(月) 15時07分

<ATM盗撮>供述や押収資料豊富も、謎多く毎日新聞

 UFJ銀行のATM(現金自動受払機)に隠しカメラが設置された事件は、関与した男(37)=銃刀法違反容疑で逮捕=の供述や押収資料の豊富さにもかかわらず、多くの謎を残している。キャッシュカードなどをのぞき見ていた超小型カメラや、実行役をネットで募集する手口は、何を意図した道具仕立てなのか。捜査線上に影を落とす「サングラスの男」は指揮役なのか。警視庁の懸命の捜査が続く。【鈴木泰広、川上晃弘、曽田拓】
 「新手のスキミング(カード磁気データの盗み取り)か」。9月上旬、東京都港区のATMを皮切りに相次いで隠しカメラが見つかると、捜査員にそんな推測が広がった。
 国内では例がないが、海外では、キャッシュカードの挿入口を装ったスキマー(盗み取り機)をATMに置き、利用者をあざむいて磁気情報を入手する犯行が確認されている。しかしATM点検の結果、捜査員らの懸念は打ち消されつつある。これまでにUFJのATMからスキマーは見つかっていない。
 「クレジット兼用のカードから番号を読み取るのが目的」との見方もある。また暗証番号を盗み見た後、ATM利用者を尾行してカードを盗むスリ団の存在も疑われた。だが被害は確認されていない。
   ◆  ◆
 供述によると、逮捕された男は「裏仕事」のサイトに募集広告を出した人物から「日当1万円」の約束で仕事を引き受けた。「盗撮」と仕事内容を伝えられた。携帯電話で指示を受けたが、相手とは会っていないという。
 男は、カメラを設置していない方のATM台に、操作するふりをしてしばらくとどまるように指示されたこともあった。「隠しカメラを設置した台に利用者を誘導するため」と捜査幹部はみる。
 また「ATMの近くでじっとしていろ」との指示もあった。男が持たされた映像受信機は、隠しカメラの近くにあるほど鮮明な画像を記録できるからだ。この指示が裏目に出て、男は不審者として110番通報され、警察官に拘束された。
 逮捕後、「自分を監視しているようなサングラスの男を見た」と男は指示役の特定につながるような供述をした。男が逮捕された東京都品川区のATMコーナーの防犯カメラに、黒っぽいサングラスをかけた男が映されていた。逮捕の後、盗撮グループのメンバーが隠しカメラの回収に来た可能性がある。
 「一連の計画は緻密(ちみつ)なようで、稚拙さもうかがえる。どんな人間が何をしようとしているのか、分かりにくい」と捜査幹部は話す。
 なぜUFJのATMが狙われたのか。関係者は一様に「カメラの隠し場所があったから」との単純な理由をあげる。UFJは今年3月、全国のATMにカードローンの広告チラシを置いた。利用客の目に留まるよう、ATMの上部にチラシの箱を据え付けた。これがカメラの設置に利用された。
 カメラは直径2センチ、厚さ1センチ程度の「ピンホールカメラ」と呼ばれる製品。東京・秋葉原の電気店では約4万円で販売されている。店員は「無線操縦の飛行機に付けて操縦士気分を楽しむような客が買う。盗撮に使われることもあると聞いている」と話した。
(毎日新聞) - 10月24日15時7分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051024-00000059-mai-soci