2005年10月22日(土) 14時31分

児童成績をＨＰに掲載　宮崎の教諭　５３人分持ち出し提供（西日本新聞）

　宮崎県三股町立三股小学校の男性教諭（４６）が、以前勤務していた宮崎市立生目台西小学校（時任秀昭校長）の児童八十一人分の名前や成績、家庭環境などを記した「学級編制用ソフト」を持ち出し、三股小の同僚の男性教諭（２６）に提供、同僚が自分のホームページ（ＨＰ）に児童五十三人分のデータを誤って掲載していたことが二十二日、分かった。

　市教委によると、掲載されたのは、二〇〇三年度の生目台西小四年生二クラス分。今年三月下旬から掲載され、今月十五日に市民から市に通報があり、同十九日までに全データが削除された。

　ソフトは表形式で、新年度のクラス分けに使われる。〇四年四月に宮崎市から三股小に転勤した教諭が、同僚にサンプルとして三股小の形式に合わせてほしいと依頼。

　個人情報を削除したと思っていたが、ソフトの隠れた部分に情報が残っていたという。同僚は、自分のＨＰに学級編成のやり方を紹介していた。両教諭は「情報の取り扱いが不十分で認識が浅かった」と反省しているという。

　内藤泰夫・同市教育長は「教諭の軽率な行動で申し訳ない。処分は県教委の判断を仰ぐ」としている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051022-00000071-nnp-kyu