2005年10月17日(月) 15時19分

悪質リフォーム業者に逮捕状　大阪府警　過去最高の８５００万円被害（産経新聞）

　高齢女性の住宅リフォームで不正な契約を結んだとして、大阪府警生活経済課と福島署は十七日、特定商取引法違反（不備書面の交付）の疑いで、大阪市此花区のリフォーム仲介業の男（３３）の逮捕状を取った。本来数百万円の工事に対し、女性は約八千五百万円を支払っていたとみられ、リフォームをめぐる事件の被害としては過去最高額になる可能性が高いという。府警は行方が分からなくなっている男の所在確認を急いでいる。
　調べでは、男は平成十四年秋ごろから今年五月、大阪市福島区の無職女性（７２）との間で、マンションの部屋をリフォームする契約を次々に結び、工事内容など法令で定められた事項を盛り込んでいない契約書を渡していた疑いが持たれている。
　女性の預貯金から計約八千五百万円が数十回にわたって引き出されており、府警はほぼ全額が工事費として男の手に渡ったとみている。このリフォームでは実際に水道が修理され、壁紙や浴槽、トイレなどが新品に取り換えられていたが、府警は数百万円でできる工事だったとみている。
　女性は約二十五年前にマンションに入居。七年ほど前に夫が交通事故で死亡し、長男（３８）と二人暮らしで、認知症のような症状もあるという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051017-00000025-san-soci