悪のニュース記事

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2005年10月09日(日) 00時00分

名前が消えたキャンパス 番号だけの掲示板読売新聞

見られないOB名簿

 4月に全面施行された個人情報保護法は、大学にも影響を与えている。学内の掲示板から学生の名前を消す、出身校の元担任でも近況を聞けない、OBと連絡を取ろうにも名簿を見られない……。こんな匿名化がキャンパスを覆っている。

 Q「学内掲示板で(個人名を掲げて)学生を呼び出すのは違法か」

 A「厳密には本人の同意が必要」

 Q「(大学が)ゼミ・サークルへ(学生の)個人データを提供するのは、第三者への提供になるのか」

 A「第三者となり、提供の際は本人の同意が必要」

 こんなやり取りを記載したマニュアル本がある。NPO法人「学校経理研究会」(東京)が出した「学校における個人情報保護Q&A」だ。文部科学省が教育現場向けに出した指針などを基に、約170の想定問答を掲載している。

 お茶の水女子大では8月、研修会でこの本を知り、購入。掲示板に関する記述を読んだ企画広報課の課長は、「そこまでやらなければならないのか」と悩んだが、従来通り学生の氏名を掲示している。「学生が学生番号を覚えているとは限らない。法律への対応は大切だが、学生の利便性にも配慮しなければ」と話す。

 一方、4月以降、掲示板から学生の名前が消えたのは立教大。新入生の語学クラスを決めるテストの結果や、ゼミの合否を通知する際、名前を張り出していたが、学生番号に変えた。

 筑波大では、学生の編集する大学新聞の4月号が、例年とは大きく変わった。入学特集号には全新入生の氏名と出身校を載せていたが、大学側が新入生から新聞掲載への同意を得ていなかったためだ。編集する学生からは不満が漏れ、発行後、大学側に「今年はなぜ載っていないのか」との問い合わせもあったという。

 学生の就職活動や卒業生同士の連絡などに使われていたOB名簿については、早稲田大が今年、学内の図書館や就職情報を提供するセンターから撤去。慶応大は、既に昨年から販売、閲覧サービスをやめている。

http://www.yomiuri.co.jp/feature/fe6000/fe20051009_01.htm