2005年10月05日(水) 00時00分

国勢調査票の詐取被害続出 川崎では女訪れ回収 （東京新聞）

　国勢調査の調査員を名乗る人物に記入済みの調査票をだまし取られる被害が全国で相次いでいることが四日分かった。調査員は「国勢調査員証」の携帯が義務づけられており、各自治体は調査票を手渡す際に、相手の身分証を確認するよう注意を呼び掛けている。

　川崎市によると、二日午前、宮前区のアパートで一人暮らしの男性を女が訪問し「調査票は出されましたか」と話し、男性が手渡した記入済みの調査票を持って立ち去った。同日午後八時ごろ、正規の女性調査員（５８）が男性宅に調査票の回収に来て調査員が偽者だったと分かった。男性宅から約三百メートル離れた別の世帯にも同日朝に女が訪れたが、未遂に終わった。

　一方、神奈川県内では横浜、相模原、厚木の三市でも一日から三日にかけ、調査員を名乗る男や女が計三世帯を訪れ、記入済みの調査票を持ち去った。腕章のようなものを着けていた男もいた。いずれも本物の調査員が受け取りに来てだまし取られたことが分かった。

　新潟市でも一日午前、国勢調査員を名乗るスーツ姿の男が調査票を受け取って立ち去る被害があった。愛知県では未遂を含めて十七件発生。鹿児島や大阪、滋賀でも同様の被害が出ている。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20051005/mng_____sya_____007.shtml