2005年10月05日(水) 18時49分

「資金残額３０％」と説明　大規模詐欺事件に発展か（共同通信）

　「福岡県退職公務員共済会」をかたる組織が高配当をうたって公務員退職者から違法に資金を集めたとされる事件で、共済部長を名乗る幹部（５９）が５日、取材に応じ「集めた金のうち残っているのは３０％くらい。一括返済は現状では難しい」と語った。
　福岡県警生活経済課は、４日に出資法違反容疑で家宅捜索に着手。同共済会は少なくとも７６００万円を違法に集めたとされ、大規模な詐欺事件に発展する可能性もあるとみて捜査している。
　資金の使途について「共済会の立ち上げに費用がかかった。費用は日経投信保証という会社との保証契約」と説明。しかし、同社は共済部長が役員をしており、現在は稼働していないという。
　共済部長は「出資金で運用はするつもりだった。海外の国債などで運用すれば、配当をつけることは可能だった」とした上で「お客さまにご迷惑をかけ申し訳ない」と繰り返した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051005-00000188-kyodo-soci