2005年09月28日(水) 23時18分

「調停屋」の男３人逮捕　債務者から報酬４５００万（産経新聞）

「調停屋」の男３人逮捕　債務者から報酬４５００万

　弁護士などの資格がないのに多重債務者に特定調停の申し立てを勧め報酬を得たとして、兵庫県警生活経済課などは２８日、弁護士法違反の疑いで同県宝塚市、コンサルタント業の川久保晃秀（４６）と、住所不定の久保田正史（３９）ら「調停屋」の３容疑者を逮捕した。

　川久保容疑者らは神戸市内などに事務所を構え、「法的手続きで借金の返済がいったんストップします」などと新聞の折り込みチラシで広告。２００３年から０５年にかけて、約３２０人から計約４５００万円の報酬を得ていたとみられる。

　調べでは、川久保容疑者らは弁護士や司法書士の資格がないのに、昨年４月から今年５月にかけて多重債務を抱えていた同県西宮市の男性会社員（４３）ら４人に対し、債務整理のため特定調停を簡裁に申し立てるように勧めるなど法律事務を取り扱い、計約６０万円の報酬を受け取った疑い。

　弁護士らを通して正規に特定調停を申し立てれば、数１０００円の印紙代と数万円の報酬で済むが、川久保容疑者らは１件当たり平均約１５万円を受け取っていた。（共同）

(09/28 23:18)

http://www.sankei.co.jp/news/050928/sha104.htm