2005年09月28日(水) 02時39分

「振り込め」で3000万円被害（産経新聞）

　二十七日午前九時半ごろ、埼玉県入間市に住む主婦（６１）方に、千葉県に住む二男を装う男から「会社の金を使い込んでしまった。刑事事件になってしまうので、三千万円を怪しまれないように別々の郵便局から振り込んでほしい」という電話があった。主婦は指定された郵便貯金の三つの口座に三回に分けて計二千九百九十七万円を振り込んだ。
　主婦が現金を振り込んだ後、男の携帯電話に連絡したところ、「あと五千万円を振り込んでほしい」と要求され、不審に思って夫（６６）に相談、一一〇番通報した。その後、男の携帯電話番号が二男の実際の番号と異なることが分かった。狭山署は詐欺事件として調べている。
　主婦は犯行前日の二十六日深夜、同じ男から電話で「会社のことで悩んでいる。死にたい」と約一時間にわたって相談を受け、本物の二男だと信じ込んだという。
　また、一回目の電話があった際に「携帯電話の番号が変わった」と男から告げられていた。携帯の番号が変わったと伝え、本人と連絡を取りにくくさせて金を振り込ませる手口とみられる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050928-00000023-san-soci