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2005年09月19日(月) 00時00分

悪徳リフォーム業者撃退法を冊子に朝日新聞・


 悪質なリフォーム業者による高齢者の詐欺被害が相次ぐ中、住宅塗装工事の現場管理をしている阿見町うずら野、保坂博さん(54)が、悪徳業者を見極め、トラブルに遭わない方法を「悪徳(悪質)リフォーム業者撃退法」との名称の冊子にまとめた。

 97年秋から01年春まで、東京の大手リフォーム会社に勤めていた。営業先の客の塗り替え工事現場に行ったときのこと。下請けした塗装会社の職人が使っていた塗料は、客と契約したものとは違う、質の悪いものだった。「客がいない現場では、手抜き工事が起きやすい」と痛感した。

 こうした経験から、悪徳業者が答えに困ってしまうような、「魔法の質問」をまとめた。「近所へのあいさつまわりは、どうするの?」「工事の進み具合はどのように連絡してくれるの?」「現場管理は誰がするの?」「お客様の声を見せてほしい」「お客様との間で忘れられないトラブルは?」の五つだ。

 最初のあいさつは、「車の出入りが多くなり近所に迷惑をかけるので大事」と保坂さん。「きちんとやります」だけではなく、「特に配慮すべき方がいますか」という返事が必要だという。

 「進み具合の連絡」や「現場管理」も大切。営業担当者と現場の担当者が別だったり、下請けに出したりするケースが多く、責任者や連絡があいまいになるからだ。

 さらに「客とのトラブル」。「ありませんから大丈夫」というのは要注意だという。どんな工事でもリスクはつきもので、「客とのトラブルを蓄積せず、大丈夫、安心してというのは信用できない」と指摘している。

 冊子は無料。問い合わせは保坂さん(029・842・8744)へ。

◇苦情274件、約半数が70歳以上

 県消費生活センターによると、04年度に悪質なリフォームなど、家屋の点検商法に関する訪問販売の苦情は274件あり、70歳以上の高齢者からは124件が寄せられた。点検した業者に「湿気がすごい」と言われ、床下換気扇7台など約300万円分を購入した80代の男性もいたという。

 県弁護士会が15日に水戸市で初めて開いた「悪質業者によるリフォーム被害に関する法律相談会」でも、相談の大半が高齢者からだった。同会の消費者問題対策委員会の小沼典彦委員長は、「どこに相談していいかわからず、泣き寝入りしている被害者も多いと思う。すぐに相談してほしい」と話す。

 相談や問い合わせは、県消費生活センター(029・225・6445)、県弁護士会(029・221・3501)へ。
(9/19)

http://mytown.asahi.com/ibaraki/news02.asp?kiji=9524