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2005年09月16日(金) 03時05分

ネット殺害依頼 請負男、詐取目的か 「散布」の白い粉は飲み薬?産経新聞

 インターネットのサイトを介した殺害依頼事件で、東京消防庁救急隊員の河口絵里子容疑者(32)=暴力行為等処罰法違反容疑で逮捕=から殺害を請け負った自称探偵業、田部孝治容疑者(40)=同=が「殺害のため散布した」と河口容疑者に見せていた白い粉は、感染症患者向けの「飲み薬」の可能性が高いことが十五日、警視庁捜査一課の調べで分かった。毒劇物でなかったことから、田部容疑者は殺害を実行するつもりはなく、必要経費名目での現金詐取を狙っていた疑いがあるとみて調べている。
 捜査一課は同日、河口容疑者の勤務先の渋谷消防署恵比寿出張所を捜索した。
 調べによると、田部容疑者は河口容疑者から不倫相手の妻(32)の殺害を依頼され、細菌散布を計画。この際、河口容疑者に「同じものをまいた」と白い粉を渡した。
 捜査一課で粉の成分を分析したところ、感染症の治療に用いられ、細菌を殺す効能がある抗生物質「クラリスロマイシン」が含まれていた。医師の処方箋(せん)が必要なため、入手方法についても田部容疑者を追及している。
 河口容疑者は昨年十一月に「殺人請負サイト」にアクセスし、管理者に申し込み費用として十万円を支払い、その後同じ口座に数百万円を振り込んでいたことも判明。田部容疑者はこのサイトの「社員募集」に応募し、管理者から浮気問題などの素行調査を月数十万円で請け負っていた。河口容疑者の依頼も管理者の紹介だった。
 田部容疑者は河口容疑者に「薬品購入のための南米渡航費用」として二百五十万円を支払わせたほか、「細菌散布調査費」「スタンガン代」「実行費」の名目で次々と金を要求。河口容疑者は田部容疑者へ一千万円以上を支払った。管理者への支払いと合わせると千五百万円を超えるが、消費者金融などから計六百万円を借金して金を調達した。
(産経新聞) - 9月16日3時5分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050916-00000020-san-soci