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2005年09月14日(水) 16時31分

悪質リフォーム?:豪雨被害の中野区で、不審な業者が出没 /東京毎日新聞

 ◇国や区との関係におわせ
 4日夜から5日未明にかけて首都圏を襲った豪雨で浸水被害の出た中野区で、不審な業者が「国の認可を得ている。家の中を見せてほしい」などと言って、住宅地を回っていることが分かった。住民からの通報を受けた区は「不必要な工事を勧められる恐れがある。不審な点があれば身分証明書提示を求め、上がり込むことがあれば迷わず110番してほしい」と区民に呼びかけている。
 豪雨ではんらんした妙正寺川から約10メートル離れた同区野方3の男性会社員(62)の家には7日午前、水色の作業着姿の男が2人現れた。
 会社員の家は、床上6センチまで浸水。給湯器や冷蔵庫は壊れ、たんすなどの1階の家財道具はほとんど水につかった。
 男たちは、会社員が妻と家の中を片付けていたところに来て、「国土交通省の認可を得て、中野区の許可をもらっている。状況を見せてほしい」と話し、そのまま家の周囲を見て回り始めた。2人は庭の一部がわずかに陥没しているのを見つけると、大きな声で「これは大変だ。ぜひ、家の中も見せてほしい」。しかし、怪しいと思った妻が区役所に問い合わせの電話をしている間に、立ち去った。
 会社員は「リフォーム業者は水害以前からよく来ていたから、すぐおかしいと思った。しかし、困っている時を狙ってくるなんて」とあきれた様子で話していた。
 同じ町内ではこの日、他にも同じ業者とみられる2人が数軒の住宅を訪れている。すぐに断ったという60代の女性は「最近、悪質なリフォーム業者の話をよく聞くからすぐに断ったけれど、こんな時に腹が立つね。思い出したくもないよ」と、怒りが収まらない様子だった。
 中野区には、他にも「国から認可を受けているのでシロアリ対策を安くできる」という業者が訪れたといった相談や、厚生労働省の認可を名乗る業者が「無料で消毒するので床下を見せてほしい」と訪れたケースもあったという。
 同区や、被害の大きかった杉並区では、チラシやホームページなどで、国や区との関係をにおわせた調査や点検に注意するように呼びかけている。【高島博之】

9月14日朝刊
(毎日新聞) - 9月14日16時31分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050914-00000100-mailo-l13